自力で健康を目指す天邪鬼

自力で健康を目指す天邪鬼

健康な生体は秩序化されたもの。部分でなく全体をみるホリスティックな視点で健康情報をお届けします。

朝のつらい鼻水・くしゃみ(モーニングアタック)⇒自律神経の乱れ解消が克服のカギだ!

モーニングアタックってご存知でしょうか?

起床時に発作的に起こる鼻炎の症状です。

ひどい状態になると、寝ている最中に症状が出始める人もいるそうです。

花粉が飛ぶ時期にあわせて訴える人が多くなります。

エスエス製薬が2013年12月におこなった調査によると、花粉症に悩む人が「症状が一番ひどい」と感じるのは、「朝の起床時」である場合が多いことがわかりました。

モーニングアタックのせいで睡眠不足となり仕事に支障を来すとなると、ストレスの負の連鎖となり宜しくありません。

起床時は自律神経が乱れやすい

鼻炎の症状であるくしゃみ・鼻水・鼻づまりは、自律神経が関係しています。

自律神経には、概ね日中に活動優位となる交感神経と、夜間のリラックス時や睡眠中に活動優位となる副交感神経があります。

交感神経が働けば副交感神経は休む、そしてその逆もしかり・・・という感じで、互いにバランスを取って活動しています。

人間は4時~10時の間に副交感神経優位から交感神経優位に切り替わります。

このときに両者のバランスが一時的に乱れた状態となり、鼻の粘膜の血管や鼻水をつくる鼻腺の状態をうまくコントロールできず、鼻炎の症状が起こりやすくなると考えられています。

花粉対策だけではNG、自律神経のバランスに着目しよう!

巷で言われているモーニングアタックの対策を列挙してみます。

▲ 家に帰ったら、玄関先で洋服に付いた花粉やほこりを払い落とす
▲ 体についた花粉は手洗いやうがい、洗顔でしっかり洗い流す
▲ 家に着いたら、早めにお風呂に入る
▲ 部屋、壁の掃除をする
▲ 空気清浄機や加湿器を使用する
▲ 換気扇を高性能フィルター付きに変える
▲ 布団や枕カバー、カーテンなどを洗濯する
▲ 窓やドアをしっかりと閉めて室内への花粉の侵入を防ぐ
▲ 布団乾燥機などを利用し、花粉シーズンは布団は外に干さないようにする
▲ 寝る前に点鼻薬を使う
▲ マスクを装着して寝る
○ 起床後、布団の中で手足の指を動かしてから起きる
▲ 起床後、布団から出る前に、目薬をしてメガネをかけてマスクをする
○ 起床後、鼻づまりを解消させるため、鼻に蒸しタオルを乗せる
○ 起床後早めに、日光を浴びる
○ 熱いシャワーを浴びる
○ できるだけ決まった時刻に就寝・起床し、睡眠時間を一定に保つ
○ アルコールは控える
○ ストレスをためない

▲ は花粉を避けようとする対策。○ は自律神経のバランスを重視した対策。

▲が多いですね。手間がかかって、とても大変そうです。

もし、花粉症を根治できれば、ほとんどの▲はやる必要がなくなります。

▲の対策をしてもモーニングアタックが出るのであれば、そもそも花粉が主たる原因ではないでしょう。

エスエス製薬のアレジオンというお薬のサイトには、「花粉の侵入の少ない室内において、花粉症の症状が朝に見られることから、花粉(アレルゲン)よりも自律神経のバランスの乱れが主な原因と考えられています。」という主旨の記載があります。

 

○ の対策はぜひ実践して下さい。

その上で、ウォーキング・温冷浴・瞑想・足もみ・金魚運動などを行えば、無意識のうちに高ぶっている神経の緊張状態が緩み、いつの間にか症状が出なくなるはずです。

時間はかかるかもしれませんが、根本対策となるので、根気強く頑張って下さい。

okinawanaturop.hateblo.jp

足から体全体を目覚めさせる

上の対策リストの真ん中あたりに「起床後、布団の中で手足の指を動かしてから起きる」というものがありました。

スムーズに交感神経の活動優位に導こうとするものです。

足の親指と人差し指を200~300回ほど、こすり合わせて下さい。5分もあればできます。

左右の足首を交互に反らしたり、按腹(腹マッサージ)するのも良いでしょう。

もし、足がつるようであれば(こむら返り)、足の親指を持って反らして下さい。

うっかり何もせず起きてしまいそうですが、枕元にメモを残すなどの工夫をして、できるだけ忘れずに実践するようにしましょう。