自力で健康を目指す天邪鬼

自力で健康を目指す天邪鬼

健康な生体は秩序化されたもの。部分でなく全体をみるホリスティックな視点で健康情報をお届けします。

吐き気、腹痛、下痢で失神しそうになる…低血圧による脳貧血が原因かも!

私の体験談ですが、朝の通勤電車で、お腹の激痛のために途中下車して駅でうずくまっていたことがあります。

トイレの中で1時間以上、脂汗を流しながら腹痛を我慢しつつ、便が出るのを待っていたこともあります。

私と似たような症状を訴える人って、結構いるのですね。

ツイートの中に「迷走神経反射」って言葉があるけど、何のことでしょうか?

迷走神経反射ってなに?

失神・気絶は、脳の血流量が減少することで起きます。

排泄や強い痛みによって腹腔内の圧が急激に変化したり、過度のストレス・恐怖心などを感じたりすると、迷走神経が刺激され、自律神経のバランスが崩れます。

その結果として、一時的に末梢の血管が拡張し血圧が低下するために、脳に十分な血液が送れなくなります。

これが「迷走神経反射」です。

腹腔 ・・・ 横隔膜より下の腹部の内臓が収まっているところ

迷走神経 ・・・ 脳の延髄から出ている脳神経で、首から胸部、腹部の内臓や心臓・血管、腸などを支配する。心拍数や消化管の蠕動運動、嚥下や発声などに関係する働きをする。

副交感神経性の繊維だけを持ち、副交感神経に似た働きをする。

反射 ・・・ 特定の刺激に対して無意識に反応が起こること

小学生の頃、友人が予防接種の注射を受けて倒れたことがありました。

過度の恐怖心・興奮・注射そのものの痛みにより、迷走神経反射が起こったのでしょう。

また、高校生の頃、夏季甲子園大会の県予選の開会式で、チームメイトが失神して倒れたことがありました。

これも迷走神経反射が起こっていたと考えられます。炎天下だったことも原因になったはず。(長時間の開会式は考えものです)

迷走神経反射は、生活のさまざまな場面で起こる可能性があり、寝不足や飲酒といった状況はこの反射をさらに起こりやすくするので、よく症状が出る人は注意が必要です。

失神しそうになったら、姿勢を低くして血を頭に回す!

大前提として、迷走神経反射を誘発するような条件を避けることです。

そのためには、自分が迷走神経反射を起こしやすい状況を知っておくことが大切です。

めまいが出るほどひどい腹痛が出たのなら、直近でどんな食事をしたかを思い出してしっかり記憶しておく。

私の場合は、某有名カレーチェーン店のチーズ・納豆入りカレーを食べた時、吐き気が出るほどの苦しい腹痛が出ることがありました。 

また、脱水状態にならないように適宜水分を補給することと、あまり塩分を控えすぎないことも予防法の一つです。

 

そして、実際に失神しそうなほどおかしな状態になったら、姿勢を低くする、座る、できれば脚を高くして横になって休むことです。

これにより、脳に血液が届きやすくなります。

脚やお尻に力を入れたり、両手を強く握ったり、両手を互いに引っ張る・・・そうすることで血圧が上昇し、失神が予防できることがあるそうです。即効で効いたとの報告もあります。 

おわりに

ある病院サイトの説明によれば、迷走神経反射による失神は一過性のものが多く、起立性低血圧で失神を繰り返すような場合以外は病院へ行く必要はないと記されています。

しかし、気になるようであれば、念のため病院に行って医師の診察を受けた方が良いかと思います。神経内科脳神経外科にかかると良いでしょう。

とにかく、めまい・ふらつき・気が遠くなるような感覚などの症状が出たら、その場にしゃがみ込むことです。

頭に血が回ってないから…と覚えておけば、おのずとどうすれば良いか分かりますね。