自力で健康を目指す天邪鬼

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健康な生体は秩序化されたもの。部分でなく全体をみるホリスティックな視点で健康情報をお届けします。

肩こりをウォーキングで治す!? 筋・骨格系よりも○○にアプローチ!

「酷い肩こりで触ると岩みたいに硬い」
「今日も朝から肩こり酷くて頭痛の気配…また酷くならないといいんだけど」
「疲れがピーク まだ 火曜日なのに!肩こり 寝不足 咳 」
「冬は肩がこりやすい気がするんですが、寒さのせいですかね?」
「肩こりが酷くて頭痛が…薬のんで寝よう」

 twitterから拾った肩こりについての声です。週末や夕方頃になると疲れが溜まって肩こりが気になる人が多くなるようですが、酷い人は週明けや早い時間からすでにコっている人もいるのですね。また冬になると肩がこるという人もいます。

 肩や首がこっている方、便秘とか冷え性だったりしませんか? もしそうだとしたら、原因は同じかもしれません。そうであれば、いくら揉んでも治りません。

 そういう人の肩こりの原因は、筋肉疲労ではないからです。

昔と現代人では肩こりの原因が異なってきている

 テレビの肩こりの薬のCMにて、筋肉疲労が原因だ!! と、いうようなことを時々見かけます。もう・・・これは時代遅れかもしれません。昔の肩こりと現代人の肩こりの根本的原因が異なってきているのです。

 昔は、仕事や家事は肉体労働が多かった。このような場合は筋肉を使いすぎて筋肉疲労をおこし、筋肉が硬くなることで肩がこる・・・と言うルートを辿ることが殆どだったでしょう。

 また、現代でもスマホやパソコンの長時間使用、編み物や楽器演奏、料理などでも肩がこりやすいと言われます。これらはずっと前屈みの姿勢をとり続けるので、血行不良となり、首の筋肉が硬直してコリにつながりやすいです。

 肉体労働にしても同じ姿勢にしても、これが肩こりの原因だと言う人は、いずれも物理的な筋・骨格系の視点から身体負荷がかかっているとし、これを問題視しています。もしそうであるならば、一般に知られている対策、すなわち薬や湿布、姿勢の矯正、整体・マッサージ・指圧などで改善するでしょう。

 しかし、もしこれらの対策で一時的に良くなっても、しばらくするとまたコってくる・・・とすれば、他に原因があるはずです。

 現代ではパソコンを使ったデスクワークが多くなり、家事では炊事・洗濯・掃除などで機械が使われるようになり、ずいぶんと肉体労働が減って楽になりました。姿勢もそんなに悪くないけど改善しない・・・その場合の原因は、身体への物理的負荷よりも精神的負荷・無意識に感じているストレスにあるのではないでしょうか?

 つまり、脳・神経系の過緊張による神経疲労が原因かもしれないのです。

 2016年に小林製薬が肩こりについてのインターネット調査を行っています。その結果の一部を以下に掲載します。

1)調査方法:インターネット調査
2)調査対象者:20~50代の営業カバンを持って外勤することのある男性営業マン412名(各年代103名)

(中略)

 肩こりを「全く感じていない」と回答した人は5.6%にとどまり、ほとんどのビジネスマンが肩こりを感じている実態が明らかになった。また、肩こりの理由トップ3は、「仕事によるストレス(47.0%)」「普段の姿勢が悪い(43.7%)」「ノートパソコンの使用(41.9%)」「長時間勤務(41.9%)」となった。 

 多くのビジネスマンが、肩こりの一番の原因は、仕事のストレスだと答えていたのです。ノートパソコンの入った重い鞄を持ち歩くことによる物理的負荷や、姿勢の悪さが肩こりの原因だという回答を上回っていたのです。

筋・骨格系よりも脳・神経系にアプローチする

 先ほど述べたように、身体への物理的負荷が原因の場合は、肩胛骨を動かす・正しい位置に戻す、猫背にならないような姿勢をとる、整体・マッサージの先生に施術してもらうなどの、筋・骨格系へのアプローチをすることで改善するでしょう。

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 しかし、神経疲労の場合は、脳・神経系へのアプローチが必要となります。こう書くと難しそうに感じるかもしれませんが、やることは単純です。

 ウォーキングするのです。

 私のブログでは何度か書いていますが、ウォーキングの真の効能は、有酸素運動による脂肪燃焼・ダイエット効果などというよりも、神経系のリラクゼーションにあるのです。ウォーキングは単調でリズミカルな運動です。これが外部に敏感に反応するような緊張状態を解放するのです。また、デスクワークにていつも使っているところと違う領域の脳を活動させますので、脳疲労を起こしている部位に休息を与えることとなります。

 注意点としては、30分程度のできるだけ止まらないノンストップ・ウォーキングを行うことです。途中で止まったり、小分けにすると、神経系が落ち着かないでしょう。「塵も積もれば山となる」とはいかないのです。

 また、私はウォーキングするときに、小さな電子式のメトロノームを使っています。歩行に合わせて耳からもリズミカルな刺激を受けることで、いっそうリラックスできるように感じます。スマホアプリでも良いかもしれませんが、私は神経質なところがあり電磁波が気になるので、安い専用のものを使っています。

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 もう一つ、足もみも神経疲労の改善には効果的です。ただし、中国の足つぼマッサージのように強くグリグリこねるような方法は、逆に神経を緊張させるでしょう。リフレクソロジーなど優しい揉みほぐしが良いです。

 特に、足操術を受ければ、より効果するでしょう。足操術は「間脳調整法」とも呼ばれ、足に心地よい刺激を与えることで、脳の無意識領域の緊張が解けてリラックスします。もっと言えば、足の「指もみ」が効きます。

 足操術を受けると大概の人は眠ります。無意識のうちに肩が上がって緊張していることにハッと気づくことがありませんか? そのような緊張を解くことができます。足操術受けるには生体自然療法士にかかってください。

 ウォーキングにしろ足もみにしろ、神経系のリラクゼーションには足が重要です。都会で電車通勤されている方などは、ぜひ、いつも使っている駅をスルーして次の駅までウォーキングされてみてください。

おわりに

 先ほど紹介した小林製薬の調査では、以下の回答も得ています。

ビジネスマンの肩こりケア法
肩こりの対処トップ3は、「こりを感じる部位を手で押す(61.2%)」「お風呂でゆっくり温まる(32.6%)」 「体操やストレッチをする(32.6%)」 。

 お風呂やストレッチ・ヨガなどは、神経系のリラックス効果が期待できるでしょう。特に、冬は体を動かすことが少なくなるので、血行が悪くなり肩こりがひどくなる時期です。お風呂では湯ぶねにしっかりつかるなどして、血行改善に努めてください。

 神経疲労を放置してしまうと、便秘や下痢の原因にもなります。

脳の中枢神経が慢性的に緊張して睡眠では神経緊張が取れなくなる
 ↓
やがてこの脳の神経緊張が自律神経に影響を与えて、交感神経優位になる
 ↓
交感神経優位になると胃腸の働きが悪くなり、便秘や下痢になる

 こんなルート辿ってしまうのです。ウォーキングや足もみで根本から対策していけば、肩こりのみならず、便秘や下痢も改善するかもしれませんよ!