温冷浴でヒートショックの危険性が怖ければ、徐々に温冷刺激を強めよ!
私は健康維持のため、毎日、温冷浴(温冷交代浴)を行っています。
人によっては「温冷浴は危険だ!」と主張される方もいます。
その理由として、急激な寒暖変化が心臓への負担を大きくするから、とのこと。
心臓の負担が大きくなるのは、確かにそのとおりでしょう。
心臓に負担のかからない生活って、あり得ない
Q&Aサイトに、以下のような温冷浴に否定的なコメントがありました。
医学的根拠のある方法なのかね?
ヒートショックという言葉を知ってる?
湯船に対して浴室、浴室に対して脱衣所の温度が大幅に低い時、湯船や浴室から出た時、その温度差から心臓に急激な負荷がかかり、死ぬこともあるということを。あなたがやってることも同様で、冷水と温水という急激な温度変化が血圧を乱高下させ、心臓に余計な負荷がかかる。
体に良くないのは年配者や心臓疾患のある人だけではない。
「医学的根拠がある方法なのかね?」と疑問を呈していますが、ちゃんと論文が出ていますよ。
この人は、浅薄な知識だけで最初から危険だとレッテルをはり、ろくに調べていないのではないでしょうか?
医療従事者でない私が探しても、複数見つけることが出来ましたよ。
例えばこちら
CiNii 論文 - 温冷交代浴が廃用性筋萎縮予防に与える影響:温水浴との予防効果の比較
また、海外での大規模な研究の結果、温冷浴が疲労回復や筋肉痛の緩和などに優れた結果を残したことが、明らかになっているそうです。
プロのスポーツ選手が疲労回復で温冷浴をしているというのは、ネットニュースでもたまに見かけます。
心臓に負担のかからない生活ってあり得るのでしょうか?
日常生活で、急に血圧が上がる状況や心臓に負担がかかる状況は、茶飯事ですよ。
ちょっと走れば血圧上がるし、階段上がっても、プールに入っても上がるでしょう。
もっと言えば、立ち上がるだけでも上がり、通常の入浴でも上がる。
上のコメントをしている人は、動物であること・生物であることを自ら放棄しているように感じます。
老人でも温冷浴をやっている人はいる
また、別の人も否定的なコメントを残していました。
私ゃ2年前の夏に血圧200以上あったのを多寡を括って放置し脳内出血、約二カ月入院、今でも2カ月に一度医者通いしています。
今日丁度通院日、また少し、特に朝の血圧高め、お医者曰く、
「冬の朝は暖かい寝床から起きて着替えすることで血圧上がる、で、トイレで倒れる人多いんですよ、タイマーで暖房入れて部屋が温まってから着換えしてください、不整脈もあるようだし」
そんなこと言われてもうちはエアコンなんかなく石油ストーブが頼り (^^ゞ
そんな僅かな気温差でも良くないのに、サウナから出て冷水浴なんて自殺行為、ありゃねぇ、若さに満ち溢れてどこも悪いとこがなく、心臓に毛が生えてるような連中がやる行為、刺激が強すぎて中年以降にゃ良くないですぞ。
このコメントのお方は、たぶんご年配の方と思われますが、
2008年に105歳でお亡くなりになり、水浴びを日課としていた医学博士の塩谷信男さんに対して同じ事が言えますかね?
「年寄りの冷や水」とでも言って、揶揄って済ませるのでしょうか(笑)
塩谷信男さんはご著書の中で次のように述べています。
真夏はもとより、どんなに冬の寒い日であっても、朝、起床時と風呂上がりに、頭から水をかぶるというもので、ここ数十年の日課となっています。 ただし、84歳からは、朝はやめて湯上がりの時だけにしました。
・・・
なぜ(水浴びを)紹介しているかといえば、細胞を強くする方法としてかなりの効果があるからです。
・・・
まず冷水によって血管をいったん縮ませ、その後に開いていくというのは、血行を良くすることにつながります。 その証拠に水浴びをした後は、体がぽかぽかに熱くなって、全身に血液が行き渡り、またその血液が十分な酸素と栄養を運んでくれているのを実感できるほどです。
次に私の場合、精神的な鍛錬にもなっています。 正直に申し上げると、いくら健康とはいえ、94歳を超えた老体の身には、やはり辛い日もあるのです。 毎日続けていると、時にはしんどい日だってあります。 しかしその気持ちをエイヤッと振り切って、水浴びを敢行をすることで、「今日も頑張るぞ」という気になり、そのうちに単純に気持ちが良くなるのです。
若い頃から温冷浴をやっていて、かつ、心臓疾患など抱えていない健康体であれば、例え老人であってもリスクは低いのではないでしょうか。
怖いなら徐々に寒冷刺激を強めること!
ちょっと怖いなと思うなら、温冷刺激を徐々に強めれば良いだけです。
熱すぎず冷たすぎない温度から始めるのです。慣れてきたら温度差を広げていく。
また、この後で紹介する温冷浴の方法では、冷浴で始めて冷浴で終わるのですが、始めたばかりで辛いようであれば、温浴にしても結構です。
他には、足だけ温冷浴をするのも良いです。
2つの足浴用のバケツを用意して温水と冷水を満たし、交互に足を入れ替えるのです。
バケツはホームセンターに1,000円くらいで売っているし、Amazonでも買えます。
イノマタ 足湯 リラックス 冷え対策 ホワイト |
Amazonで探す |
これらの対策を講じれば、少なくとも若い健常人なら、問題なく始めることが出来ると思います。
なお、当然ですが、心・血管系に問題があるときは控えてください。
また、老年期になってから始めるのはリスクが高いので、せいぜい足浴で済ませるのが良いでしょう。
先述の塩谷さんは、若いときから水浴びをしていたからこそ、高齢になっても続けられたのだろうと思います。
温冷浴の方法
西式健康法の温冷浴の方法を紹介します。
水浴と温浴を交互に1分ずつ繰り返すことで皮膚を鍛え、血液循環を促進し、新陳代謝を活発にする健康法です。
水とお湯、交互に1分ずつ入ります。
適切な温度は、お湯は 41~43℃ 、水は 14~15℃ です。
回数は計7~11回ほど繰り返します。5回以下だと効果が薄いです。
例.水 → 湯 → 水 → 湯 → 水 → 湯 → 水 → 湯 → 水
この例だと9回となります。
基本的には、水で始めて水で終わります。
ツラい場合は、お湯で温まってから始めても良いです。
水で出ると凍えてしまう場合は、慣れるまでお湯であがっても良いです。
ただ、やはり水で出た方が良いです。
水に入ると血管や毛穴が収縮して放熱を防ぎ、体温が保つように身体が働きます。
そのため、湯冷めしなくなるのです。
湯船が二つない場合は、人が入るくらいの大きなポリタンクで代用してください。
ポリタンクが入るほど浴室が広くないのであれば、シャワーで代用してもOKです。
湯温計と1分間砂時計も購入すること。
また、木酢液があると塩素除去や雑菌繁殖を防ぐので、あると良いです。
全部合わせても10,000円以内で買えます。
シンワ測定 風呂用 温度計 B-3 ウキ型 72651 | シンワ測定 砂時計 1分計 70550 | 木酢液 お風呂用 1L |
Amazonで探す | Amazonで探す | Amazonで探す |
おわりに
ネット上では、温冷浴のいろんな効果が紹介されています。
・美肌、冷え性改善、疲労回復に効果があった。
・風邪を引きにくくなった。
・アトピー、ぜんそく、高血圧などが改善した。
私は冬になると足の冷えが酷くて、布団に入ってから寝付くのに1時間くらいかかってましたが、この温冷浴のおかげで大幅に改善しました。
温冷浴は温と冷の刺激によって自律神経のバランスを改善するものですから、ストレスの多い現代人には適した入浴法です。
病気になる前に、そして、年配になる前に始めて継続すれば、生きている間中すばらしい健康効果を受けられると思っています。