自力で健康を目指す天邪鬼

自力で健康を目指す天邪鬼

健康な生体は秩序化されたもの。部分でなく全体をみるホリスティックな視点で健康情報をお届けします。

座りっぱなしで腰痛、おしりが痛い・・・それどころか寿命が縮むかも!?

私も普段から座りっぱなしでパソコンとにらめっこしています。

そのために、お尻の骨のあたりが少し痛くなることもあります。

人によっては痔になる場合もあるでしょう。

お尻が痛いのも不快でしょうけど、この程度の問題では済みません。

なんと、継続的に座っていることにより早死にするかもしれない、ということが分かってきたのです。

立ち上がって体を動かすだけで寿命が延びる!

コロンビア大学のキース・ディアス博士は、長時間の座っていることと死亡リスクの関係を調査し、次の報告をしています。

時期:2009年~2013年
対象:45歳以上の男女7,999人
方法:活動量計を4日以上装着し、1日の運動量を計測。参加者の2017年までの死亡率を追跡・集計。

◆ 大人4人のうち1人が、1日に8時間以上座って過ごしている。

◆ 途中で起き上がらずにずっと座りっぱなしの人の方が、座っている時間は同じだが途中で起き上がって動き回った人に比べて、早期死亡リスクが高い。

◆ 30分座っている時間を低強度の身体活動に置き換えると、早期死亡リスクが17%低くなり、さらに中程度以上だと35%低くなった。

◆ 座っている時間の継続が30分以内の人は、早期死亡リスクが最も低い。

ほんの1分か2分の運動だけでも、健康上の利益をもたらすことも分かったそうです。

一番よろしくないのは、ずっと座りっぱなしでいることです。

人間の体は、進化の過程で「椅子に座る状態」に対応していません。

その意味でも、座りっぱなしが健康面に悪影響を及ぼすのは、当前のように思います。

 

座りっぱなしって、どんな状況がありますか?

ぱっと思いつく限りでは、デスクワーク、映画鑑賞、車の運転、電車で座る、釣りをする、作曲家・トレーダーなどの職種・・・

 

特にデスクワークは日々のことなので、健康面への影響度は高いでしょう。

ずっと座りっぱなしだと、集中力も欠けますよ!

逆に30分ごとに立ち上がって軽い運動でもすれば、少し気分転換にもなり集中力がUPしますよ!

30分ごとにアラームを鳴らす ⇒ 体を動かす!

スマホアプリで30分ごとにアラーム音を鳴らしたり、バイブレーションさせるよう設定しておくこと。これで、忘れません。

 

iPhoneアプリで「Standland」というものがあり、1時間に1分以上歩くことで1カウントするということで、座りっぱなしの状況が確認しやすくなるようです。

ちょっと気になるのが、ビル内の歩行も認識してくれるのか、ということです。

私はiPhoneを持っておらず詳細不明なので、ご自身で調べてみてください。

 

またWEBアプリもあって、私はこれを使っています。

シンプル操作で簡単に設定出来ます。

stopwatchtimer.yokochou.com

30分に1回立ち上がって、ラジオ体操の動きをしてみたり、かかとを上げ下げしてみる、少し階段を上り下りする・・・こんな軽い運動でも良いでしょう。

職場によっては午後3時に休憩の音楽が鳴り始めて、体操するのを促しているところもあります。

 

かかとの上げ下げもお勧めします。あまり人目を気にせずにできるので。

その際は、ゆっくりと動かしてください。

そして、かかとを下ろすときは、完全に床に付けないでください。

かかとを上げるときは、母趾球も浮かせて、完全に指先だけで立つとベストです。

こうすることで、効率的にふくらはぎを鍛え、そこそこの運動量となります。

この運動は脚の血行を促進するので、むくみ解消・冷え解消にもつながりますよ。

おわりに 

座りっぱなしは、血行不良となります。

すると、必要な栄養素の運搬や老廃物の回収がスムーズに行われなくなります。

それが原因で、死亡リスクが上昇するのでしょう。

また、男性の場合は、長時間の座位で前立腺炎になることも少なからずあるそうです。

根詰めて没頭するのも程ほどにして、合間に少し動くようにされては如何でしょうか。