自力で健康を目指す天邪鬼

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健康な生体は秩序化されたもの。部分でなく全体をみるホリスティックな視点で健康情報をお届けします。

お腹が冷える…脂肪いっぱいのったお腹なのにどうして(笑)

昔、冬の寒風が吹きすさぶ中をデブの後輩と歩いていて、「おまえはいつも布団まとっているようなものだから寒くないだろ」みたいなツッコミを入れたことがあります。

後輩は「あんまり寒く無いですね〜」って答えてましたが、ちょっとしたハラスメントだったかもしれません。

まぁ、同じ寮に住んでいて一緒に映画とか食事にいくような仲のよい奴だったので、気まずくなるようなことはありませんでしたけど。

 

ただ、その後輩は私の話に合わせた可能性もあります。

お腹がタプタプするような体型でも、お腹が冷えていると訴える人がいます。

夏でも腹巻が手放せないという人もいます。

一見、夏は暑そうで冬は温かそうな体型なのに、どうして冷えることがあるのでしょうか?

そして、どのように対策すれば良いでしょうか?

皮下脂肪は毛細血管が少ないので冷えやすい

表面から見えるタプタプしたものは皮下脂肪です。

皮下脂肪の役割は、①体温を保持すること、②摂取栄養分の余剰分を脂肪の形でたくわえておき、必要に応じてエネルギー源とすること、③外部からの衝撃を弱めるクッションの働きをすることです。

もう一つ押さえておきたいのは、皮下脂肪は筋肉よりも毛細血管が少ないので、その部分が比較的冷たくなることです。

ですから、脂肪がついたお腹や太ももが冷えていることがあります。

皮下脂肪は寒い外気をある程度遮断する一方で、毛細血管が少ないために冷えやすいという、ちょっと分かりにくい性質があるのです。

ですから、たっぷり皮下脂肪がのったお腹が冷えている状況が出てくるわけです。

ただし、皮下脂肪の冷えは表面的なものであって、本質的には筋肉の衰えや血流不足が原因となって、身体が低体温になっていると思われます。

食事制限するようなダイエットは冷えを助長する

皮下脂肪を減らせば表面の冷え解消になるかもしれませんが、だからといって食事制限するようなダイエットは疑問です。

代謝に必要なミネラル・ビタミンが不足するからです。

 

私たちは、食べ物に含まれる糖質からエネルギーや熱を作り、体温を保っています。

食べ物に含まれる糖質は、体内で消化され、ブドウ糖として吸収されます。

ブドウ糖は、酵素の働きでブドウ糖代謝してエネルギーや熱に変化します。

代謝:体内で栄養素を分解・合成すること

酵素代謝をするための基本物質。触媒として働くタンパク質。

代謝の過程で発生した熱が体温となり、エネルギーが体を動かしたり内臓を機能させたりします。

こうした体の仕組みによって、私たちの体温は保たれているわけです。

 

では、なぜ、ミネラル・ビタミンが不足すると、冷え性になってしまうのか?

それは、ミネラルやビタミンは補酵素となって、酵素の働きをサポートする形で代謝活動に参加しているからです。

例えば、マグネシウムなどのミネラルやビタミンB1・B2は、糖質の代謝に関わっています。

ミネラル・ビタミンが不足してしまうと、食べ物からエネルギーや熱を作ることができず、体温が上がらなくなり、冷え性になってしまうのです。

また、ミネラル・ビタミンそのものは体内で合成されないので、食事でとるしかありません。

運動、特に股関節を動かして代謝促進・血流改善させる

下腹部の冷えを解消するには、基本は運動することです。

そうすることで皮下脂肪をエネルギー源として使いますし、筋肉も鍛えられるし、血流も上がります。

何も激しい運動をする必要はありません。

私がいつも推奨しているジョギング・ウォーキングでも十分です。

以前東京に住んでいるときに多摩川沿いでジョギングしていましたが、3ヶ月で体脂肪率が激減しました。ただし皮下脂肪ではなく内臓脂肪ですけどね。

皮下脂肪は落ちにくいと言われているので、地道に続けることが必要です。

 

また、自宅でストレッチするだけでも効果があると思います。

とくに、股関節を動かすことで下腹部の血流を促進するでしょう。

画像のように脚を前後に広げて腰を降ろすことで腸腰筋がストレッチされますが、この動きは同時に股関節を動かしてもいるので、血流改善の点からも非常に良いと思います。

できれば画像よりもっと腰を落として大きく開くと、より効果があるでしょう。

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先日紹介した四つん這いになっての床掃除もぜひ実践されてください。

okinawanaturop.hateblo.jp

また、ボルダリングも股関節を大きく動かすのでお勧めします。

都市部だと、割と近くにボルダリングの施設があると思います。

おわりに

肥満体系のお腹の冷えの原因は、表面上は皮下脂肪そのものの冷え、本質的には運動不足による筋肉の衰え・血流不足によるものと考えられます。

皮下脂肪は体温のバロメーターとみなせるかもしれません。

外に出るのを億劫がらずにジョギング・ウォーキングなどの運動をして、継続してください。

そのためにも、ジムに通うとか、あえて高額なウェアやシューズを購入するなど、トレーニングするための身の回りの環境を整えれば、おのずとモチベーションが上がると思います。

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