みかんとコーヒーを一緒に摂ると癌になる?それよりも気になることが・・・
みかんとコーヒーを一緒に摂ると癌になるって噂を聞きました。
この2つを一緒に摂ることって普通にありますか?
私の場合は、仮に目の前にあっても食べないと思う。別に深い意味はありません。
でも、家庭でテーブルの上にこの2つが目の前にのっかっていることもあるでしょうから、無意識のうちに手に取るかもしれません。
そこで、本当に癌のリスクがあるのか軽く調べてみました。
結果は・・・あまり気にする必要はなさそうです。
一定以上に熱したビタミンには発ガン作用があるけど、発がんのメカニズムが明確になっていないとか、 防カビ剤とカフェインが反応して発がん物質ができるけど、防カビ剤使うのはふつうは外国産のものだから、国産なら問題ないとか。
これといった根拠は探せませんでした。
レモンティーに使われるレモンは外国産のことが多く、紅茶もカフェインがあるので発がん物質ができているかもしれないけど、頻繁に飲まなければ特に問題ないのでは・・・と思います。
ということで、この話はおしまい・・・とはしません(笑)
発がんについてはあまり気にする必要はなくても、この2つの食べ合わせは別の問題がありそうだからです。
みかんに含まれるシネフリンが問題
まず、シネフリンという聞き慣れない物質について。
Wikipediaには次のように書かれています。
シネフリン (synephrine) またはp-シネフリンは、数種の動植物が生成するアルカロイドの一つ。ミカン科ウンシュウミカン、ナツミカン、ダイダイ、ゴシュユの果実に含まれている酸味成分。
みかんの皮を乾かしたものを陳皮と言いますよね。
陳皮って七味唐辛子に入っているやつです。その陳皮にもシネフリンが含まれています。
シネフリンには、血管収縮、血圧上昇、気管支筋弛緩の作用があります。
このシネフリンとカフェイン等の興奮剤を同時に摂取すると、シネフリンの効果が増強されます。
それにより、ふるえ、頭痛、不整脈、心臓発作、精神病、脳卒中などを引き起こすリスクが高まります。
さらには、私が患ったことのある副腎の褐色細胞腫、その他に心疾患、甲状腺疾患、中枢神経系疾患、糖尿病、緑内障、高血圧、前立腺肥大のある人は、特に注意が必要みたいなので、摂る前に医師に確認すべきでしょう。
シネフリンはダイエットサプリでも使われている
シネフリンは脂肪燃焼効果があるとされ、ダイエットサプリでも使われています。
この画像のサプリ、下の方に「シトラスアランチウム」って書かれていますよね。
柑橘系である橙にもシネフリンが含まれています。
ただし、人に対する体脂肪減少効果がみられるという研究報告は、非常に少ないようです。
そして、カフェインも一緒に含まれていることも多いとか。
このようなサプリを摂取することで、大腸炎や脳卒中・心筋梗塞・肝障害を発症したとか、呼吸停止をおこしたなどの報告があります。
しかも、摂取してからたったの一週間で発症した事例も、少なからずありました。
シネフリンの類似物質エフェドリンは市販が禁止されている
エフェドリンとは古くから漢方の麻黄として使われてきたもので、交感神経興奮作用や食欲抑制などの働きがあります。
覚醒剤原料物質に指定されていて、シネフリンよりもその作用は強いようです。
脂肪燃焼の働きがあるので、海外ではスポーツ系やダイエット系のサプリで使われています。
ただし、日本では市販が禁止されており、医師しか使えません。
また、オリンピックにおいても禁止薬物に指定されています。
シネフリンはエフェドリンと化学構造が類似しているため、エフェドリンと同様の有害事象のリスクがあります。
アメリカ・カナダ・フランス・オランダの公的機関から、エフェドリンを含むダイエットサプリの副作用等の問題・リスクが報告されています。
海外からダイエットサプリを入手するのは、健康リスクを考えると、控えた方が良いと思います。
おわりに
みかんとコーヒーの組み合わせが、褐色細胞腫に関係しているとは思いもしなかったので、いろいろと調べてみました。
みかんとコーヒーの組み合わせについて、発がんの心配はさほど無いけど、現在何かしら疾患を抱えている方は、医師に相談してから摂るか、あるいは、控えるのが無難です。
ダイエットしたいなら、サプリに頼らずにオーソドックスに運動しましょう。
私の体験から、ジョギングが超オススメです。
ただし長く続けられるよう膝痛の対策をして下さいね。